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2011.08.26 News
「陸前高田の松」を京都清水寺の「大日如来坐像」として再生。「ひとノミ」活動を展開
本校の併設校である京都伝統工芸大学校では、3月11日の東日本大震災の大津波で流出した岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の松を使用し、清水寺塔頭(たっちゅう)に安置される大日如来坐像を制作する(高さ2.7m×幅1.8m)取り組みを始めます。
京都伝統工芸大学校は、清水寺様より大日如来坐像の制作要請を受けておりましたが、本学院より高田松原の流出松(津波で流され戻りついた松)を使用し清水寺に奉納して、世界中の人々が訪れ鎮魂を祈っていただくことを提案させていただき、清水寺様や現地の皆さまにもご賛同いただきました。そして「東北地方の復興と被害にあわれた方々の鎮魂」の祈りを込めて来年3月の完成をめざし制作活動を開始しました。
8月27日(土)〜28日(日)には、陸前高田市で行われる「復興まちづくりイベント」に京都伝統工芸大学校の学生と教職員21名が参加し、制作される仏像の原型を展示。来場した方々に「ひとノミ」を入れていただきます。その後は宮城県・福島県・青森県を巡回する予定です。最後に学校に戻り、仏像彫刻専攻の学生が来年3月の完成をめざし制作を行います。
9月以降、本学院内にて、制作中の「大日如来坐像」を見学することができますので、興味をお持ちの方はぜひ学校見学にご参加下さい。お待ちしております。
◇新聞社各紙でも今回のプロジェクトの内容が紹介されました。◇
■8月26日(金)京都新聞 朝刊■
■8月26日(金)産経新聞 朝刊■
■8月27日(土)読売新聞 朝刊■
■8月28日(日)朝日新聞 朝刊■
本学院教職員一同、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。伝統工芸に携わる本学院としても、この活動を通して東北地方の復興のお役に立ちたいと思っております。